かつてビットバレーと呼ばれた渋谷を再び日本のシリコンバレーに

かつてビットバレーと呼ばれた渋谷を再び日本のシリコンバレーに

【前回の記事】

前回はかつて渋谷についたビットバレーという名の由来と、15年前のITバブル発生当時の状況をお話ししました。今回はITバブルについてさらに掘り下げ、現在のIT業界動きも含めてご紹介していきます。

90年代のIT事情

90年代後半、投資先であるヘッジファンドを失った投資家たちがなぜIT業界に集中したのか。それには1990年代のマイクロソフトがWindows95を大ヒットさせたことにあります。大ヒットに伴う自社株の高騰によってマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツは世界一の大富豪にまで上り詰めました。それに続こうと企業は次々とIT事業に参入し、投資家はIT企業に株式投資をはじめることになります。

1999年のマイクロソフトの株式時価はなんと約60兆円を超えました。他にも、例えばAmazonは赤字だったにもかかわらず株価が高騰するなどIT関連企業の株価は異常な勢いで伸びていき、IT業界にとってまさにバブルな状態が生み出されました。これが一般に言うITバブルです。

ITバブルの波はアメリカに留まらず日本にもやってきました。なかでもこの時期、NTTドコモやソフトバンク、光通信は一気に株価を上げていきました。この波に乗って、渋谷ではITベンチャーが次々と生まれ、遂には「ビットバレー」と呼ばれるまでに至ったのです。

バブルとは実体経済とはかけ離れた相場や景気、理論価格以上の高騰を表します。投資家がIT企業の株の「買い」から「売り」に転じた瞬間、ITバブルは一気に崩壊しました。IT企業であるというだけで価値のあった企業は次々に倒産し、結局確かな技術やサービスを持つ強い企業だけが残りました。これが1990年代後半から2000年ごろまで続いたITバブルの崩壊です。

現在のIT業界

かつての渋谷に「ビットバレー」という呼び名を付けたITバブルはこのようにして発生し、崩壊していきました。しかし、今IT業界に新たな旋風が巻き起こっています。実は現在のサンフランシスコ・シリコンバレーではITバブル時に勝るとも劣らない経済的熱狂状態が続いています。15年前に比べ、インターネットユーザー数の圧倒的な増加により、今回は極端な崩壊が予想されることもなくバブルと表現されることも多くはありません。シリコンバレーをはじめとして世界中で巻き起こる、このIT系ベンチャーへの投資活動ですが、実は日本では全く活発ではありません。

冒頭でも述べた通り、今渋谷には多くのベンチャー企業が密集し、起業家や投資家のためのイベントも後を絶ちません。かつてのITバブル期のように渋谷を中心として日本でも活発な投資活動が起こる可能性もあるのです。ヒュープロではこうした流れに乗って、起業を目指す若者を応援しています。渋谷を再び日本のシリコンバレーにしませんか。