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税理士試験合格3つのコツ②理論と計算のバランスを取る

HUPRO 編集部
税理士試験合格3つのコツ②理論と計算のバランスを取る

【税理士試験3つのコツ】

今回は2番目の「理論と計算のバランスを取る」に注目していきたいと思います。
税理士試験の多くの科目が計算と理論両方で成り立っています。各試験の所要時間は2時間。試験は時間との戦いです。試験の内容はまず理論、その後に計算という順番です。この理論と計算をバランスよく勉強するためにはどうしたら良いのでしょうか。

試験における理論の重要性は?

理論とはつまり税法の理論のことです。1科目だけでも大変な量を覚えなければなりません。試験では理論を思い出して書いている暇はないため、単純な暗記ではなく、確実に理解しているものを早くアウトプットすることが求められます。
一般的に税理士試験の受験と言えば「計算力」という言葉ばかりが聞かれ、理論はおろそかにされているように見えます。しかし理論こそミスのないように、計算よりさらに慎重に取り組まなくてはなりません。
記憶というのは、よほどの天才でない限り覚えても覚えても頭から抜け落ちていくものです。ですから、理論を学ぶ上では持続した勉強方法がポイントになってきます。最後の数カ月で理論を仕上げるというのはある意味自殺行為です。そんな短期間で膨大な量を覚えられるわけがありません。まじめにコツコツと知識の定着化を図った勉強方法を半年以上続けている受験者に太刀打ちができなくなってしまいます。
理論はきちんと理解をしていれば、必ず点数が取れるポイントです。逆に理論の勉強を怠ると、いざ計算がうまくいかなかったときに点数を支えるものが何もなくなってしまいます。理論は疎かにせず、コツコツと知識を定着させ、アウトプットを素早くできるように準備しましょう。

計算の確実性と速さをキープする

税理士試験の計算は合格が受験の条件でもある日商簿記試験の一級と同じような内容だといわれています。そのため税理士を目指して1年目で簿記論・財務諸表論を同時合格してしまう人も珍しくはないそうです。
計算はずっと勉強を続けることが大事なのですが、できるようになればいったん中断をして理論中心の勉強に移ってしまうといった受験生もみられます。しかし、一般的に計算問題は「習うより慣れろ」といわれるもの。ある程度解けるようになっても絶対にやめず、継続的な勉強を心がけましょう。特に簿記論はスピードが大事ですから、ずっと計算練習をすることで試験当日までペースを保ちましょう。

いつまでたって合格できない受験生の2パターン

上記のように、簿記論・財務諸表論に早い段階で受かり、しかしそこからなかなか税法が取れないという受験生がいます。それが陥りたくない受験生像の1つめのパターンです。計算は解けるようになれば楽しいものです。簿記試験合格から勢いづいて簿財を取り、そこからが不調の受験生は、税法が重要になってくる勉強方法にうまくシフトチェンジできていないことがあります。計算はすぐ合格できたのに、理論が全くできない、、、、。そうなってくると負の思考になってしまいがちですね。計算はもちろん大事ですが、全く異なる勉強方法を取らなくてはならない理論にもしっかり向き合うことが必要となります。

もう一つがまるで逆のパターンです。理論ばかり勉強をして早めにとるべき簿記論、財務諸表論を最後に残してしまうパターンです。特に簿記論には非常に速い計算のスピードが求められます。理論中心の勉強ばかりをしていると試験で時間が足りず計算が間に合わなくなってしまうのです。完全に理解をしているのに非常にもったいないことです。理論だけでなく、計算にも目を向けてしっかり勉強していきましょう。

大切なのはバランスと継続性

上記のように、税理士試験のための勉強では理論と計算のバランスを取ることがとても大切です。もちろん科目ごとに優先順位は変わってくるでしょう。しかし、最低限の勉強を継続的に続けることが結果的に合格への一番の近道になるのです。税理士試験を受けられるみなさん、ぜひ自分なりのベストな勉強方法を見つけてみてください。

【税理士試験に合格するための三つのコツ】

この記事を書いたライター

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